ねんどろいど素体の改造も完成しましたので、今回は毛糸とかぎ針編みで作る、洋服の作り方を書いていきたいと思います。
基本的にはタイトルの通りの紹介ですが、感覚で作れるのでミニドール系にはほぼ応用出来ます。
先に書いておきますが、私は編み物を本格的に習ったこともなく、編み図を見てもチンプンカンプンなド素人です。
そういう人間が、見よう見まねの独学で、何とか素っ裸の子に服を着せてあげたい…という気持ちだけで作る編み物の記事です。
技法として間違っている部分もたくさんあると思いますので、本格的に編み物の技法を学びたい!という方には向きません。
今回は、改造で作ったうちのブログキャラクターのニットワンピを作ります。
改造記事はこちらからです。
こちらの記事は、首のないドール素体を裸のまま「マネキン」として使用してサイズをはかっていたり、編み方の解説をしています。
苦手な方はご注意下さい。
ねんどろいどどーるのニットワンピを作るために用意するもの
まずは用意するものです。
・服を着せる素体ボディ
・好きな毛糸
・かぎ針(毛糸に合った大きさのもの)
・紐やスナップなど、好きな留め具
まず毛糸の選び方ですが、小さいミニドールの編みものは、レース糸のような細い毛糸で編む方が多いです。
上手な方は、その方が編み模様が繊細に出たりするので良いのですが、こっちは素人ということを自覚し、モヘアなどのモフっとしていない、気持ち細めかな…?というものを選びましょう。
因みに私は「中細」と書かれてあったり、使う道具が「棒針2~4号」・「かぎ針3~4号」の間くらいの毛糸を使っています。
毛糸を選んだら、次にかぎ針です。
上記のように、ラベルに使用推奨の針の号(太さ)が書いてありますので、それに沿ってかぎ針を選んで下さい。
基本はこれで作成出来ますが、服は着せ替えをするものなので、脱ぎ着せをするための留め具があれば便利です。
可愛いレザー紐や小さいスナップやボタンを使ったり、他には飾りでミニビーズなどをつけるなど、この辺はお好みで揃えて下さい。
毛糸自体で結んで留めるのもありです。
因みに今回モデルに使用した「ねんどろいどどーる」は、腕や足を外すことが出来ますので、留め具を使用しないつくりをしています。
まずは基本の編み方をマスターする
ド素人には、これが一番難関です。
私も色々と調べましたが、編み図を載せている人は多くいたのですが、基本から解説している方はおらず…
しかし、そんな中で神サイトを見つけました。
「手づくりタウン」(日本ヴォーグ社)
このサイトの、「編み物」→「編み物 基本のき」と進んでいくことで、絵入りでの解説や動画での解説で、とっても分かりやすく説明されています。
更に、参考図書としてレベルに合った本も紹介されていますし、これを機会に本格的に勉強したい!という方にも親切ですね。
というわけで、まずはここで基本の編み方を勉強します。
編み方は、「基本の編み方」と「編み目記号の編み方」という項目を見ればほぼ分かります。
かぎ針の編み物の簡単な解説
サイトを見て「作り目」の段階で混乱された方もいると思うので、ちょっと説明をします。
まず「鎖編みの作り目」は、編み物を長方形に編んでいく時に使う手法になります。
四角を基本とした形にしたい時は、まず
「鎖編みの作り目を作る」
「必要な長さ分の鎖編みを1段作る」
「その鎖編みの下に編み目を積み重ねて長さを伸ばしていく」
という感じになります。
もう1つの「輪の作り目」は編み物を円形に編んでいく時に使う手法です。
簡単なものなら円形のコースターや鍋敷きなど。
目を増減させることで立体的な丸い形なども作れて、編みぐるみなどの編み始めに使用します。
今回は鎖編みから作るのですが、両方使って組み合わせることで着ぐるみなども作れるようになりますので、特にねんどろいどどーるやオビツ11が好きな方は覚えて損はないかと思います。
実践から始めても、最初は練習と思おう
すぐに取りかかっても良いのですが、1つ注意をしておきます。
ド素人は、いつかどこかで見たようにスッスッ、とした編み物は出来ません。
私はそれなりに器用な方だと自負しておりますが、それでも最初の鎖編みを1段作るのだけで5回はほどいてやり直しました。
更にいえば、やっと2段目にいけた最初の方は「私コレ失敗してるんじゃないかなあ…」「私が作ってるものって何…?う●こ…?」みたいな辛い気持ちになりました。
ついでにここまでいってから、更に追加で3回ほどいてやり直しました。
慣れるとスッスッと編めるようになりますし、4段目くらいで形になって来てモチベーションが上がって来ますので、まず最初に心が折れないようにしましょう。
ドール用のニットワンピの編み方
サイズをみながら編んでいく
まずは、基本にならって、「鎖編みの作り目」と「鎖編み」を作っていきます。
まず作り目から大苦戦すると思いますが、紹介したサイトの絵の通りにやって頑張りましょう。
因みに鎖編みに関しては、ちょっと太めの針で編みましょうと書いてあるのですが、これは「あまり細い目にせずにゆるめに編む必要がある」ということです。
2段目を編む時に「鎖編みの裏山をとる」ということをやらないといけないのですが、目を細くするために最初の鎖編みをキツくしてしまうと、「裏山って何~~!?」となって編み目がぐちゃぐちゃになりますので、最初はゆるめに編むと良いと思います。
最初の鎖編みを少し編んだら、着せる素体に当てます。
具体的には、まず一番最初の上の部分のサイズを見ます。
普通の洋服なら首回りをぐるっと一周させる、セクシーな肩出しのニットワンピなら、肩を含めてぐるっと一周、前開きデザインなら紐で綴じる位置を決めて…という感じですね。
ちょっと分かりにくい写真ではありますが、参考までに。
1段目のサイズが決まったら、2段目を「細編み(こまあみ)」というので編んでいきます。
細編みは鎖編みと同じくらいの細さで1段増やせる感じの編み方で、一番基本の編み方の1つです。
長編みはもっと目が長くなり、編む手間が少なく幅を伸ばすことが出来るのですが、最初の方は「腕を通す穴」を開けないといけないので、しばらく細編みで編み進めましょう。
あと、↑のような写真を見栄えのために上げてしまいましたが、ヘッドに関しては編む時にすごく邪魔なので外すのがおすすめです。
編み目のゆるさや毛糸の種類にもよると思うのですが、恐らく首から肩にかけての長さがミニドールは少ないので、2~3段目ですぐ肩にぶつかると思います。
ここで、「増し目」をして、肩幅まで編んでいる幅を広げます。
それほど難しい技術ではなく、要は「その段の最後の目を作った後、同じところに毛糸を通して編む」という感じで作れます。
2段目であれば、最後に通す鎖編みの裏山に1度毛糸を通して編む。
3段目であれば、最後の細編みの2本のところにもう1度毛糸を通して編む。
あまり増やしすぎると編み目が不自然になってしまうので、1段で2目くらいかな…という感じです。
輪っかにする
他に正しい方法があるのかもしれませんが、私が全くの思いつきでやっている方法です。
まず、前述までで編めたものは、マフラーのような細長い物体だと思います。
これを、編み終わりの端と、反対側の端をくっつけて編んでしまいます。
編み目を増やす場合は、鎖編みで少し目を増やします。
こんな感じの輪っかになります。
シルバニアなどの洋服は寸胴ですし、この方法でどんどん編み進めていけば、それなりのワンピースになっていきます。
また、「前開きや後ろ開きのデザインの服を作りたい」という場合は、腰のあたりまでは輪っか状にせずに、平らな状態のまま編み進めましょう。
下記の腕を出す穴を作るのも、平らなまま出来ます。
腕を出すところを作る
編んでいる段が肩にぶつかっているので、そろそろ腕を通すところを作ります。
他に正しい方法があるかもしれませんが、思いつきで作ります。
まず、腕を通す位置を決めて、肩の端から腕周りを1周するように段から宙に浮かせて「鎖編み」を作ります。
「鎖編み」が腕を1周する長さになったら、元のところから2~3目飛ばして段に戻り、また「細編み」を始めます。
段から浮かせて宙に鎖編みを作る
数目飛ばして段へ戻って細編みをすることにより、腕を通す穴が出来る
少し分かりにくいと思うのですが、思いつきでやったことなので、他に良い方法があるかもしれません。
試行錯誤してみて下さい。
腕の部分の鎖編みの分だけ、前後に大きな段差が出来てしまうのですが、
長編みを入れるとイイ感じにカバー出来ます。
小さくて細かいので、編むのがちょっと難しいので、ゆっくり丁寧にやってみて下さい。
あとは好きな編み方で編む
ここまで来れば、あとはワンピースのスカート部分のみなので、細編みをずーっと続けるだけで長さが出れば完成します。
他にも「中長編み」「長々編み」など編み方は色々ありますので、挑戦したい方は調べながらやってみて下さい。
1つアドバイスをしますが、細編みでずっと編んでねんどろいどどーるに必要な長さを出すのは、かなり根気が必要です。
ずーーーっっと編まないとダメ…という感じになります。
長編みを途中で入れた方がいいです。
時々、素体に当てて長さを見たり、着せてみて具合を見たりしましょう。
まとめ:ニットワンピ完成
今回はこんな感じに仕上がりました。
色が途中で「DQの奴隷の服みたいだな…」などと思ってしまったので、あまり長さを出さずにセクシーめの長さにしました。
ねんどろいどどーるはパーツを外せるので、スナップなどがなくても脱ぎ着せがしやすいです。
袖が欲しい方は、本格的に編み方を学ぶか、同じ要領で細い輪を作って縫い合わせれば作れるかなと思います。
頑張ればそれほど難しくはないので、是非作ってみて下さいね。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。