日記

映画「銀魂2~掟は破るためにこそある~」を鑑賞してきました!銀魂実写映画第2弾を見ての、感想と語り

公開からずいぶん経っているのですが、「まだ映画館でやってるんだ~じゃあ見るか~」という、非常に軽いノリで見て来ました。

今回もネタバレはなく「感想」ですが、やはり語る以上は多少ネタバレをしていまうかもしれませんので、嫌な方は鑑賞後にお読み下さい。

映画「銀魂」実写版は原作ファンでなければ楽しめないのでは?

私の感想や語りを書く前に、ここをはっきりさせておきたいと思います。

私自身は銀魂の原作に関しては、過去にある程度読んだ程度で、特に原作ファンというわけではありません。

実写映画を見て思ったことは、

「キャラクターは、さらっと理解しておいた方が良いかもしれない…かな?」

という程度でした。

世界観については、冒頭の「昔、宇宙人に侵略されて、江戸の町に宇宙人が溢れた」という趣旨の説明以外、何ら前提知識は必要ありません。

何でもありの世界観です。

キャラクターに関しても、特に前提知識がなくても役者さんの顔の見分けがつくレベルで鑑賞して大丈夫な作品だとは思います。

前作の実写映画も、見ていた方が楽しめますが、見ていなくてもOK!という感じですね。アマゾンプライムでも配信されているようです。

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ただ、この「銀魂」という作品は、世界観やキャラクターにもしっかりした設定や物語があり、ギャグの中に名台詞や魅力のあるエピソードが多いため、ファンが多い作品でもありますので、映画だけ楽しんで終わるのももったいない作品です。

気になる方は原作を読んでみて下さい。

因みにネットカフェで読もうと思われる方に注意して欲しいのですが、漫画なのに文字がめちゃくちゃ多いので、読むのにすごく時間がかかります…

今は75巻まで発売されていますね。

映画を見る上で、原作知識以上に大事なもの

この「銀魂」という作品、原作でもそうなのですが、とにかく時事や有名なネタを幅広く知っておかないとあまり楽しめない作品と言い切ることが出来ます。

ファンの方は「そんなことはない」と言いたいと思うのですが、原作や映画で散りばめられる時事ネタやパロディネタを拾えないと、真の意味で笑うことは難しいというか、たまに何を言っているのか分からない台詞が出てくると思います。

パロディネタ部分に関しては「オタク向け」とも言えるのですが、時事ネタに関しては「教養が必要」というような、ものすごくアンバランスな作品なんですよ…

原作者の空知先生がTVからネタを拾う方なのか、TVで話題になっていることを週刊漫画という特性を生かして、時事ネタをドンピシャで突っ込んで来るようです。

私は読むとしてもコミックスだったのですが、ネットカフェで久々に読んだ時、「5,000万円入る鞄」をネタにしていたことに大爆笑しました。

もうずいぶん昔の、知事の献金問題の時のネタで、ものすごいところからネタを出して来るな…と思いました。

実写版「銀魂2」の感想

柳楽優弥さんと岡田将生さんの可能性を全力で引き出す作品

今回の見所は、これに尽きると思います。

特に柳楽優弥さんは子役で有名になった後、しばらく映像作品で見かけませんでしたが、数年前に同じ小栗旬さんが主演のドラマ版「信長コンツェルト」で織田信長の弟、織田信勝役で凄まじい演技力を見せつけて、視聴者の間で話題になりました。

その後お仕事はかなり増えられたので、最近TVを見る方で知らない方は少ないと思います。CMにもたくさん出ておられます。

今回の映画は、この柳楽優弥さん演じるキャラクターの性格が反転ともいえるほど大きく変わることがストーリーの大きなポイントになっています。

それを違和感もなく演じ分ける柳楽さんの演技力の凄さたるや、言葉では言い表せません。

これは全編にわたって楽しめるのですが、岡田将生さんに関しては、登場シーンは柳楽さんに比べてかなり少ないです。

では何の「可能性」なのか。

女装がやばい。

岡田将生さんは、顔立ちがいわゆる「可愛い系」なのに対し、身長は181センチとかなり長身、更に体格も決して細身ですらっと、という方ではありません(いや、細いですが)

彼がキャバ嬢に扮するシーンがあり、橋本環奈さんと並んでいると、本当に「でかい!」という印象なんですけど、びっくりするぐらい美人なんですよ…逆に怖い…

同じシーンには小栗旬さんも菅田将暉さんも女装しているんですが、あそこまで「美人!」を全面に出す見せ方はされておらず、本当に「男の女装」なんですよね。

そう「岡田将生くん、素で美人だなー!」ではないんですよ。

もの凄く美人に見える見せ方が全力でされていて、それが似合っているからやばいんです。

昨今、男性が女性役をやったり、LGBT関連の作品であったり、男装女装は色々な作品で増えて来ていますが、これは岡田将生さんも可能性出て来たなあ…と思いました。

物語前半はコントっぽく、後半はシリアス

前半は原作の小ネタが細かく詰め込まれているのですが、ここが見る人の好き嫌いが分かれるところじゃないかな、とは思います。

小栗旬さんと菅田将暉さんメインで、ちょっと品のないコントをしているなーという印象でしょうかね…

後半にいくにつれて、物語がだんだんシリアスになっていくんですが、合間にコントっぽさを挟んでいきますので、全体的にこれを許容出来るかが原作を知らない人がこの実写映画を見られるかのポイントだと思います。

やはり原作が漫画の実写映画に関しては、原作ファンをターゲットにしている部分が大きいので仕方がない部分はありますが、私は「これ一般の人許容出来るかな…」と心配にはなりました。

原作でのエピソードを読んでいると、勝地涼さんがハマリ役過ぎるので、映画を見てる最中は笑いましたが、キャスティングした人も勝地さんの演技もすごくて感心しました。

色んなパロディやネタについて

「これ全部分かる人、アニオタとドラマオタをWでやってないと無理だよ」ってくらいのレベルでした。

私が一番心配になったのは、EDのネタです。

「踊る大捜査線」のドラマ版のED分かる人、今の銀魂ファンにいる!?

ってなりました。

あの格好で小栗旬さんがモッズコート着だした時点でネタは確定なんですけど、歌も何かちょっと似たような歌詞にしていて、パロディとしてはクオリティが異様に高かったのですが、あれ分かる人いる!?20年前だよ!?私は子どもの頃に見てましたけどね!?

あとはエヴァネタや相棒ネタ、そしてこれ大丈夫!?なジブリっぽいネタと、他はオタクあるあるが多かった感じです。

他には、前作の映画の感想で「堂本剛さんの足が綺麗」という話題が凄かったからだと思いますが、必要以上に男性の役者さんが足を見せていましたw

あれ、絶対にわざとやってます。

全体的にはネタが分からなくても大丈夫だとは思いますが、やはり知らないと意味が分からないので、作る側・観る側、双方にとって、ちょっともったいないような気はしました。

全体的な感想まとめ

今回は、脚本の前半部分はコントのような部分が多いのですが、全体的に役者さんの演技が非常に素敵で、ネタバレの観点から細かく言及していませんが、三浦春馬さんや吉沢亮さんの演技がめちゃくちゃ良かったです。

窪田正孝さんのアクションシーンは、アクションが上手い役者さんなので、わざわざ長く時間をとってあるんだろうと思えるくらい、しっかりと撮影されていました。

お話としては漫画原作の脚本ではありますが、役者さんのファンにもしっかり配慮されていて、非常に楽しめるエンタメ作品になっていたと思います。

今作の興行収入などは分かりませんが、恐らく次回作も作ろうと考えているような脚本ではありましたね。

まとめ

公開されてから結構経っているので、そろそろBlu-rayなどの発売日も決まる頃じゃないでしょうか。

映画館で観るのはちょっと…という方も、アマゾンプライム配信もあると思いますので、機会があれば鑑賞してみて下さいね!

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。