HELLO、はるかに(@sun-crab)です。
今回は、「どっちが良いのか?」に未だに決着のつかない「持ち家と賃貸」について、「私は色々悩んでマンション購入はやめた」ということを書いていきたいと思います。
「絶対こっち!」というわけではなく、一つの意見として参考になれば良いなと思います。
目次
自分の求めるスペックが高過ぎる
戸建てにしか住んだことのない人生
今現在、私が住んでいるのは実家です。
そして私は、今までの人生で、庭付きの戸建てにしか住んだことがありません。
景気が良かったことや、専業主婦が大半の世代にも関わらず共働き家庭だったこと、祖母が働き者のためそれなりに資産を持っており、お金を出したことなど、色々な要因があり、私が生まれるか生まれないかの段階で、両親は戸建てを購入していました。
その後、近隣にあった更に大きな家を購入、引っ越しをして今に至ります。
それなりに大きめの1Kの離れがあり、私は祖母と同居する大学生くらいまで、そこが自分の部屋でした。
この話で何を言いたいかといえば、私は自分の中での「普通の家」のスペックが凄まじく高くなるような家にしか住んだことのない人生だということです。
それなりに賃貸物件を見て回ってみたり、1人暮らしの友人の家に行った中で、
「これ私、住むの無理だな…」
と愕然としたものでした。
子どもに贅沢させると、自分で稼げない大人になった時に困るということですね。
1人暮らし=持ち家の思考
この経歴から私は賃貸ではなく持ち家、しかも戸建てが欲しいと考えていました。
しかし大人になり、色々な事件が起こる、仕事で日中は不在、いうても女の1人暮らしやで…と考えた時、やはりセキュリティ面で優れている「マンション」という選択肢を選ぶことになりました。
購入に関して色んなことを調べましたし、お金も貯めたのですが、結果的に私はマンション購入をやめることになります。
「マンション購入」について調べてみる
「持ち家」と「賃貸」について
コラムであったり、経済誌であったり、FPさんの話であったり、色々な「持ち家」と「賃貸」についての情報を集めました。
しかし結論としては、双方に違うメリットデメリットがある上、金銭的にはほぼ変わらないという事実が浮かび上がって来ました。
色々なところで試算されていますが、基本的に「住居に総合的にかかるお金」にほとんど違いはありません。
「持ち家」は最終的に「資産」になるというのが、一番大きな違いではあります。
今は住宅ローン金利も安く、試算や想定する計算では「持ち家の購入」の方が圧倒的にお得なんですよね。
ただし、それが「マンション」となると多少事情は変わってくるんです。
「想定外」がある「マンション」という物件
ここからはコラムなどではなく、「人づてに聞いた」という情報のお話になって来ますので、参考程度にして下さい。
「マンション」の購入は、1つ1つが自分の資産とはなりますが、大きな集合住宅に何世帯もの住人が暮らす建物です。
これには想定外の「お金」と「出来事」が起こるのです。
ケース1:積立金が足りなくて急に何十万もの拠出金を取られる
マンションは定期的な修繕や、設備の見直しがあります。
外観の塗装の塗り換え、玄関のオートロックの機械の入れ替えや修理、エレベーター点検や修理、敷地内に公園があるならそこの手入れ、などなどです。
そういったものは、「管理費」や「修繕積立金」を住民から計画的に集め、やりくりしていくのが普通です。FPさんのコラムでの試算なども、この「計画的に集金されるお金」を想定して計算されています。
古いマンションの住民の方に聞いたのですが、この「計画的に集めるお金」が、住んでいる住人が少なくなって来たために足りず、現在住んでいる住人に降りかかって来たというのです。
その住人の方は、本当に突然「外壁の塗装を修繕するので、60万円出して下さい」と言われたとのこと。
通常は管理組合の話し合いがありますが、仕事で忙しく委任状で済ませていたそうで、もうその段階では意見を何も言えない状態だったそうです。
これは古いマンションで起こったことではありますが、この少子化で人がどんどん少なくなっていく時代、都市部ならまだしも地方のマンションでは当たり前に起こりうることです。
ローンもまだある中、突然、強制的に徴収される大金を支払えるかは、万一の出来事だとしても考えておかなくてはなりません。
ケース2:住民の1人が民泊を始めて、セキュリティが無いも同然に
法律が整備されつつあるため、今後起こることなのかどうかは分かりませんが、オートロックでセキュリティがしっかりしているのが良かったのに、元々投資目的でマンションを購入したオーナーが、借りる人が長らくいなかったため、民泊を開始したそうです。
マンションの廊下には知らない外国の方がたくさん出入りし、ホテルと同じ感覚なのか大騒ぎする方もいたとのこと。
何か事件が起こったわけではありませんが、「マンションの住人である」ことを前提にオートロックを出入りするのが前提の「セキュリティ」なわけですよね。
こうなってしまっては、せっかくの自宅でくつろげなくなる可能性も出て来ます。
もちろん賃貸物件でも、大家さんが民泊を始めてしまったお話も耳にしましたが、「マンションの買い換え」と「賃貸物件からの引っ越し」、普通の人はどちらが検討しやすいかは一目瞭然です。
民泊というものが出始めた当初、この話はよく聞きました。
民泊は外国の方、国内の方、色んな人がいるわけで、この昨今、悪意のある人が全くいないと断言出来ないところがありますし、セキュリティを考えてマンションにしたのに…となってしまう可能性もあります。
ケース3:災害時のお話
阪神淡路大震災の時のお話です。
賃貸物件で神戸に住んでいた方は、結構大阪に避難して来ていました。
火事や倒壊で避難し、大家さんとも連絡がつかず、身の周りのものだけ持って、賃貸の家は捨てて実家に帰ったり、被災が少ない土地に避難した方が大勢いたとのこと。
これ、持ち家では絶対に出来ませんよね。
戸建てで庭があったり、自宅家屋の修繕だけで何とかなるならともかく、マンションの下の階だけ潰れる、上だけ折れて落ちる、壁やベランダが台風で飛ぶ、など、万一とはいえその後どうするのか?という問題はあります。
マンションの「資産」は基本的には建物であり、災害で建物がダメージを受ければ、簡単に損傷したり、なくなってしまう資産であるともいえます。
実際のところ、私がマンション購入をやめた理由はこれでした。
2018年9月4日の台風21号で、我が家は停電、周辺の団地やマンションの多くは断水しました。
詳細は「30時間の停電を体験して分かった、「災害に備えて用意すべきもの」まとめ【防災体験談】」でどうぞ。

マンションの屋根、壁、ベランダは飛び、今も多くの家が修繕中です。
もちろん戸建てでも瓦が飛んだりアンテナが折れたりと色々ありますが、マンションの場合は「外の修繕は皆で協力してやる」というところが、私のマンション購入を諦めさせました。
災害が年々強烈になる中、日本の「持ち家」文化にはデメリットが多くなって来ているのではないでしょうか。
他にも、マンションの管理費が年々上がって老後の財政を圧迫するだとか、上に越して来た人が騒がし過ぎるとか、月並みなお話もありますが、少なくとも都市部に家を構える必要がないのであれば、マンションには金銭的なデメリットが多いと感じます。
私の結論:「持ち家」でも「マンション」「狭小住宅」はやめとく
私は戸建てしか住んだことがなく、修繕も設備を整えるのも、両親が自分で行える範囲内で行って来たのを長年見て来ています。
マンションについては「中の設備は自分」で、「外の設備は強制で、皆で協力」という、私にとっては金銭的なデメリットが非常に大きいことを思い知りました。
部屋の設備や広さ、防音などについて、賃貸よりも購入した方が良いことが多いのですが、価格を抑えたマンションはその限りではありません。
戸建ても考えましたが、私の買える戸建ては今住んでいる家に比べてスペックが劣るのは分かりきっていますし、ぶっちゃけ、これね本当にあった怖い話なんですけど、
台風の後、近所の家、折れてたんですよ。
いやね、「家が折れるって何?」って思うと思うんですが、道の端に立っている長方形の細長い狭小住宅で、片方が浮き上がって、真ん中が折れてました、マジで。
そういうデザインかな?って3度見したんですけど、KEEPOUTの黄色いシールでぐるぐる巻きにしてあって、市の名前で「危険!」って貼ってました。
無理!!!
まとめ
いずれお金を稼ぐことが出来るのであれば、私は恐らく少し田舎で便利な地域の戸建てを買うと思います。
コストコのでっかいジャグジー付きのビニールプールを庭に置きたいです。
「持ち家」「賃貸」「戸建て」「マンション」色々ありますが、どっちがお得とかより、今までの生活スタイルとか、自分が稼げるお金から考えた方が良いですね。
私は賃貸で1人暮らしをして、老後は実家を建て替えて住んで、家庭菜園なんかをしようと思います。
以上、はるかに(@sun-crab)でした。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。