HELLO、はるかに(@sun-crab)です。
最近、よくネットで「カードが使えなくてチケットの抽選に落ちた!」という話題を見かけるので、その理由と「対処法はあるのか?」を書いていきます。
私が所属している部門は、まさにこういうことを行う部門なので、ある程度は裏話も書いていきます。(このジャストの担当ではないのですが、近い業務を行っています)
チケット以外でも、カードが停止してしまう理由を詳しく説明していますので、「クレジットカードが使えない?原因と対処法!」もよろしければどうぞ。

目次
チケット購入が出来なかった理由は?
停止した理由がよく分からない裏事情
ぶっちゃけると「犯罪利用が多い」ということもありますが…
「払えない奴も多い」ということなんですよね。
普通に利用しているお客様にとっては、めちゃくちゃ理不尽かつ失礼なことなのですが、チケットというのは「換金しやすく」「転売しやすく」「犯罪利用されやすく」「コケると払わない」という、カード会社としては「要モニタリング対象」としての属性を多く備えた商品になります。
理由を聞いても、詳細な説明もされないことも多く、「怒りが爆発しそう!」という方も多いと思います。
説明がしっかりと出来ない1つの理由としては、
「大半をシステムの機械的なロジックで止めているから」
です。
中の人間は、機械に定められたロジックの詳細を理解していない人間も多いので、詳細な説明はほとんど出来ません。
そのため、「悪用が多いので…」といったよく分からない説明をされることになってしまうのです。
「たかが1万円前後のチケット買おうとしただけで悪用って…」という気持ちになりますよね。
ある意味、こういった仕事を機械化した弊害ともいえるかもしれません。
- 「前は大丈夫だったのに何故?」→ロジック変更があった可能性が高く、そのカードでは今後は買えないことが増えると思います。
- 「こんなチケット転売も何も出来ないですけど!?」→内容がお店側で入力されるため、画面上で人間が見ても、どういった性質のチケットなのか詳細が分かることが少ないのです。機械ならなおさら判別不能です。
- 「『チケット』っていうだけで止められるなら、普通にテーマパークのチケットすら買えないじゃない!」→その通りです…。申し訳ありません…。
AIが経験を積むのを待つしかない諸事情
基本的にこういった停止は、本人に連絡がついて「使いましたよ」という確認がとれればすぐに解除されます。
…が、すぐにカードを通し直しても、「また使えない!」ということもあるんですよ。
だって機械で自動的に止めてるんですもん…
チケットについては、お金に困った人が転売をすることが増えたため、「転売が上手くいかない=使った金額を払わない=支払い遅延」という事態が比例して増加しています。
そのため、AIが学習して蓄積していく情報としては、「チケットを買う人は支払い遅延が多いなあ…」という情報なのです。
そうなると、チケット購入に対して機械が警戒態勢をとる状況になって来てしまいます。
迷惑以外の何物でもありませんね…
こういったところでも、テンバイヤーの悪影響が出ています。
現状、AIがもっと学習してチケットを判別したり、お客様情報をもっと詳細に判別して、問題のないお客様にしっかりと購入出来るようにする、ということが出来るようになるまで待つしかありません。
自分で出来る、チケット購入でカードを止められない対処法は?
これについては、「やるのが不可能な方もいる」方法であったり、「完璧でない」方法であることを留意して行って下さい。
優良クレジットカードを持つこと
優良なカード会社で、それなりに高額な年会費を支払うクレジットカードを作ること。
これが1つの方法ではあります。
理由としては、優良なクレジットカード(基本的にはゴールド以上)については、お客様の対応窓口が別部門で用意されており、停止などの重大事項に関しては24時間営業なことがほとんどです。
問い合わせをすれば、待たされることなくすぐに繋がるレベルです。
更にこういったカードは、支払いや資産の審査で全く問題のない人しか入会させないため、上記のような「チケットは支払わない情報も多いし、カード停止しよう」といった機械ロジックからは外れていることが大半です。
優良カード会員に対しては、「停止して利用機会を損失させると、お客様に失礼になる!」という考え方になるんですね。
更に言えば、「年会費」はほとんどがカード会社の純利益でもあるという大人の事情があります。
年会費3万円のお客様が3~5年以上それなりの金額をきちんと利用していれば、多少の悪用ぐらい補償してあげてもOKだよ!というのがカード会社の本音でもあるんですよね。
更にアフターサービスも万端です。
私の母はアメックスの年会費ン万というカードを所持していますが、300円ちょっとの不審利用に対して深夜リアルタイムで「一旦止めていますが、使いましたか?」というメールを送って来てくれました。
ここをリアルタイムで出来る会社は少ないです。通常は翌日に担当者が出社して、システムに溜まった情報をチェックして、順番に電話をかけていきますからね。
その点、アメックス社に関してはカードに書いてある電話番号に電話をすれば、深夜3時にも関わらずすぐにオペレーターが出て「分かりました!すぐ対処しますね!」と母が気付いていなかった数か月間あった少額の覚えのない利用も、きれいさっぱりなくなりました。
同業の立場として「アメックスしゅごい…」ってなりましたもん…さすが年会費ン万円…
カード会社に定期的に連絡をし、チケットを買うことを言い含めておく
基本的にはこちらが現実的な方法ではあるでしょうか。
まずチケットを買うカードを決めて、そのカード会社に定期的にチケットを買うという連絡を入れておくことです。
画面やシステムに「このお客様はチケットを買う」ということを言い含めておくことが出来ます。
基本的な流れとして、機械で一旦購入を止めてから、人間の目で見てお客様に連絡→連絡がつくまでカードを完全停止(他の購入にも使えなくなる)にするに至るため、1度は必ず人間の目を通します。
その時に画面上に「チケットを購入するお客様である」という文言があれば、タイミングにもよるので絶対ではありませんが、完全停止にならない可能性が高いのです。
そうすれば、お店側がセカンドチャレンジでカード会社へ連絡したり、再度カードを通してくれる場合には、購入が出来る可能性が出て来ます。
連絡の頻度としては、半年~2年に1度くらいがオススメです。
システム上の保管期限というのがあり、機械は定期的にお客様の申し出を忘れますし、画面からも消失してしまいます…
上記2つの合わせ技が最強
そんなに良いカードでなくても良いです。
人間が対応してくれる営業時間が長いカード会社を選び、その中でもちょっとサービスの良いカードを1枚持ちましょう。
注意点として、中途半端な年会費のカードだとあまり対応に差がなくて意味がないこともあるので、よく検討しましょうね。
本当に出費としては痛いですが、1~3万くらいの年会費のカードはまず間違いないです。
オススメはお店の提携カードなどではなく、本物のJCBとかアメックスで作るカードなどですかね…入会審査が厳しいので、機械的に厳しい対応をしない感じです。
ただ、本物のアメックス社のカードは本当に入会が難しいです…!
セゾンは有人対応は良い方ですが、年会費無料の提携カードをたくさん発行している会社なので、かなりレベルの高い方のカードでないと、システムのロジックで引っかかることは多いと思います。
そして、チケットを申し込んだ前後くらいには
「〇〇や〇〇というお店(ぴあなど)で〇枚、〇〇円を上限として抽選のチケットを購入するので、当選の時に停止されると本当に困る」
と伝えておいて下さい。抽選日が分かっているならそれも伝えましょう。
これを行うことで、担当者が出社している時間帯の利用であれば、何とか通過出来る可能性は高いです。深夜や早朝だとちょっと難しいかもしれませんが…
一度チケット購入で停止されたカード会社を使わない選択
ちょっと過激な感じもしますが、前述した通り、カードをまず止めるのは機械です。
そのため、そのカード会社発行のカード=そのチケットを止めるロジックが採用されていると考えて下さい。
今後も、何度も同じことになる可能性は非常に高いです。
感情的に「もう解約してやるー!」とはしないで、ポイントなどがあれば計画的に貯めて使い切りサヨナラする、もうチケットでは使わない、というのも一つの選択です。
延滞や過剰利用、その他、おかしな使い方はしない
これは全てにおいての大前提でもあります。
「ちょっとくらい支払い遅れてても大丈夫だよねー」は完全にマイナスにしかなりませんし、カード会社は「リボにして!」と積極的に勧誘してくるわりに、いざリボ残高が多いと平気で評価を下げたりします。
もちろんこれがあると優良なカードは作ることが出来ませんし、停止される可能性が爆上がりします。
ご注意下さいね。
まとめ
優良なカードを使う
カード会社にあらかじめ連絡しておく
一度停止したカードは使わないことも選択肢の1つ
大前提として、自分もちゃんとした使い方を心掛ける
いかがでしたでしょうか。
私も「いや、ユニバとかディズニーの入場券は普通の購入でしょ。高い?家族分やろこれ」「これ普通にライブ行くと思うよ、だって公式の会員費払ってるやん。ファンやん。」「これ追っかけで公演回るんだよ、交通費もホテルも払ってるやん」という解説をね!担当者に何度もしました!ごめんなさい力不足で!!
部門の担当者や上司がこういった知識を持っていない場合、機械判断が正しいとされてカードを停止されることは多々あります。
昨今、悪用が増えたこともあって業務量が増加し、経験不足の人材や機械的な判断でこういった仕事をしている会社が多いのです…
安全のために他の支払い方法の選択や、チャージ式のウォレットから払う方法を選択する方法もありますので、自衛するのが一番の方法かもしれません。
以上、はるかに(@sun-crab)でした。
ここまでお読み頂いて、ありがとうございました!
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