HELLO、はるかに(@sun-crab)です。
今回はビジネスに必須とされている「コミュニケーション能力」について、私自身の体験から「あっ、これって収入に直結する能力だわ…」と感じたお話を書いていきます。
現代では「コミュ障」と自称する方も増えていますが、実際のところ、コミュニケーション能力って何でしょう?
私も昔は「上手く話す力」とか「他人と和やかにやりとりする力」だと思っていました。
今考えると、これは違います。
一概に「違う」とも言い切れないのですが、上記の考え方は学生時代の「プライベートで友達を作る力」ということを基準に置いての発想ですね。
目次
ビジネスにおけるコミュニケーション能力=必要な情報を与え、得る力
仕事で「コミュニケーション能力が高い人」ってどんな人だと思いますか?
要は「自分の必要な情報をしっかり得て、更に相手に与えられる人」です。
ここで重要なのは、「自分の必要な」というところですね。
相手に何の警戒心も抱かせず、感じの良い印象を与えながら、必要な情報を上手く引き出したり、与えたりする人のことです。
ビジネス上のコミュニケーション能力って、言わなくて良いことは言わなくて良い、不要なやりとりはしなくて良い、と割り切り、必要なものだけ取得し、相手の信頼を勝ち取るということなんです。
これを相手とのやりとりだけで出来ない人は、営業職であれば手土産を持って行って印象を良くしたり、上司部下の関係なら社内の飲み会で意思疎通や信頼を強めるようにしたり…
といったことをしていく必要があります。
非常に面倒ですが逆にいえば「コミュニケーション能力が低いからこそ、煩わしいことに巻き込まれている」という言い方も出来るかもしれません。
コミュニケーション能力の凄まじさを体感した出来事
ここからは私の母のお話です。私の母は営業職をしていて、契約件数がそのまま能力給になる仕事です。
母の年収は、私の2倍以上あります。
営業と内勤なんだから当たり前じゃない?と思われるかもしれませんが、母の周囲の同僚の方々は私と年収が同じか、少し低いくらいなんですよ…
その母のコミュニケーション能力が驚異的なので、紹介します。
言葉が通じてないのに、意思疎通をしていた話
とあるショッピングセンターで、母と2人で買い物をしていた時のことです。
サービスセンターで迷子を保護している場面を目撃しました。
小学生くらいの子でしたが、顔立ちがアラブ系のハーフっぽい目がくりっとした子で、サービスセンターの人は名前も聞き出せず、アナウンスも出来ない様子でした。
その10分後、全く別の場所でレジ待ちをしていたのですが、ちょっとよそ見をしていた間に、母が隣から消えていました。
「えっ!?」と思って周囲を見渡すと、少し離れたところでめちゃくちゃ背の高い、アラブ系の若い男性と話していたんですよ。
「子どもさん探してはる?」って。
しかし相手の男性は「??」という顔でした。
母は全く構わず、バリバリの日本語で「あっちのサービスセンターで見かけたわ」と道順を指さして教えています。英語を使うとかの気遣いすらない!
しかし男性は、言葉は全然分かっていなかった様子だったのに、母の指さした方向へ向かって行きました。
そして数分後、お子さんを抱いて戻って来て、母に「ありがと、ございます」って、すごい言い慣れていない感じの日本語で言って、頭を下げたんですよ。
私、この時は本当に衝撃的でした。
母は、聞かれてもいないのに、わざわざ話しかけにくい外国人の風貌の方を呼び止めて、明らかに言葉が通じていないのにマイペースに喋って、目的を達成させたわけです。
私は「企業に必要とされるコミュニケーション能力ってこれのことだ…!」と震えました。
次のエピソードで、それが間違いでなかったことが証明されます。
面接の1時間後に採用の電話がかかってきた話
「何かお母さん、別の仕事したいなあ」
私の転職活動が難航していた時のことです。思いつきみたいに私の邪魔をする宣言をしてきました。
私の見ていた求人情報のチラシを横から見ながら、
「この納豆の会社にするわ。研究職って書いてあって面白そうやし。納豆絶対食べられへんけど。履歴書1枚ちょうだい。」
何という世の中をナメ切った発言。クイーンかよ。
その納豆の会社はお祈り文書と共に履歴書が戻って来たのですが、普通に電話して不採用の理由を聞き、「年齢がちょっとダメなんですよね~」と言われたそうです。いや、おかしいでしょ、研究職。
問題はその後です。
別に営業職の募集を見つけて、「面接行って来るわ~」と言い出したので、「履歴書は?」と聞くと、「こないだのがあるから大丈夫」と言ったんですよ。
納豆の会社から戻ってきたやつです。
私の心配をよそに母は面接に行き、そして帰りに普通に買い物をして1時間くらいで帰って来ました。
「何か待合室にすごい人おってさあ、30人くらいおったかな?皆スーツ入らんかったから新調したとか言っててさ~!皆スーツやった!お母さん、セーターと普通のズボンやったわ!アハハ!ジャケットも忘れたし、セーター毛玉ついてたわ~!」
世の中ナメ切ったクイーンかよ…!!!
で、ほんとね、大問題ですよ。
母が帰宅して数分後、採用の電話がかかってきたんですよ…!!!
同日30人を面接して、1時間後に電話寄越すって。
全員採用?とか思ってたんですけど、採用されたのは1桁だったそうです。
どんだけ喉から手が出るレベルの人材だったんだよ…!?
コミュニケーション能力は収入に直結する
私の母のエピソードは驚異的ではありますが、母の営業能力は非常に高いです。
恐らく同年代の女性と比べ、仕事時間と年収の対比も驚異的だと思います。
営業職ですが出勤しなくて良いので、結構家にいますし、ほぼ毎月、国内・海外問わずに割と長期の旅行に行ってますからね…
お金を稼ぐためには必須の能力
一定の職種においては、このコミュニケーション能力が収入を決定しますが、これはフリーランスで仕事をすることにも関わって来ます。
仕事の営業をする、人脈を作る、人の信頼を勝ち取る…といったことに関して、このコミュニケーション能力を必要としない場面はありません。
母と比べると、私の父は1人で家を建てられるレベルの数の資格を所持し、職人として非常に能力も高いのですが、コミュニケーション能力があまり高くなく、事業を広げることが出来ませんでした。
素人の私が考えるだけでも、もっと楽をしてお金を稼ぐことが出来ると思うのですが、現在も現場仕事を普通にしています。
もちろん技術は高いので収入はそれなりに大きいですが、1級資格の所持数や経歴から考えると、少ないと思いますね。業界的にもだいぶ希少な人材なはずなんですが…
コミュニケーション能力が高い人の弊害
ただ内勤職の場合、仕事に必要なスキルがほとんどないのに、面接の現場でこの「コミュニケーション能力」ばかりが高い人材が採用されやすい実情があります。
職が途切れないという点では、収入に関わって来るんですが…
恐らくなんですが、コミュニケーション能力が高い=周りとすぐ馴染めそう、仕事を覚えるのが早そう、という判断が、現代の採用を決定する役職の方にあるのだと思います。
現場としてはいい迷惑なのですが、こういう人は職を転々としていてもすぐに採用される力があります…
スキルのある方は、落ち着いてコミュニケーション能力をしっかりアピールして欲しいです。負けないで!

まとめ
いかがでしたでしょうか。
人脈や信頼ってお金を生むものなのですが、それを得るためにはコミュニケーション能力が必須なんですよね。
自分の知らない情報や知識を、人を通して得られるという点も大きなメリットです。
「自分はコミュ障だから…」と言わず、色々と工夫して情報とお金を集めるスキルだと割り切ってみて下さい。
別に話さなくても、今はメールなどの文章でやりとり出来る時代ですから、どういったところでコミュニケーション能力を発揮すればいいか、自分で選ぶことが出来ます。
頑張って稼いでいきましょう!
以上、はるかに(@sun-crab)でした。
ここまでお読み頂いて、ありがとうございました!
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