HELLO、はるかに(@sun-crab)です。
今回は「ネット情報を見る時の注意点」について書いていきたいと思います。
キラキラした生活の裏側にある、ちょっと辛い現実のお話になります…
目次
SNSで発信される、華やかな生活は本物?の問いかけ
SNSで個人がどんどん情報を発信出来る時代になりました。
インターネットが普及し始めた当初は、皆さんおっかなびっくり、ネットマナーなどが口うるさく提唱され、オタクが幅をきかせていましたので、その年代の人間は今でもネットで発信するのも受け取るのも、細心の注意を払っている印象です。
しかしそこから年代が下がるにつれ、ネットリテラシーはどんどん下がっている印象です。
「発信」は自己責任なのですが、「受け取る」方に色々と問題点が出て来ているなあ…と感じています。
SNS上で発信される情報、「果たしてどこまでが本当なのか?」を考えて受け取っていますか?
私は「ネット上」ではありませんが、クレジットカードの使い方を見て、カードを止める仕事をしていましたので「華やかな利用履歴と支払いのギャップ」を多く見て来ました。
全ての方がそうとはいいませんが、この内容を読んでから「この人が語ることは果たして本当なのだろうか…?」ということを少し、考えてみて欲しいと思います。
※内容はほとんど変えていませんが、個人情報の観点からフェイクを織り交ぜています。
エピソード1:有名ホテルで豪遊の末の凋落
利用履歴はホテルのカフェが主でしたが、百貨店、有名ブランド、高級レストラン、とにかく高額に利用しているものが多かったです。
普通に利用しているのを見る店員の方や、一緒にレストランに行かれたり、お買い物に行かれる方の目からは「すごくお金持ちの方」という印象しかなかったでしょう。
この方が何故、私たちの目に留まったのか。
リボの残高が200万円の限度額を超えたからです。
この方のお金持ちの華やかな生活は、全て借金に依存して行われたものだったんですよ。
これだけであれば、特に問題はありません。本物のお金持ちの方は、連絡してこの内容をお話すると「あ、そうなの?じゃあ今から200万払うわ」と言うんですよ、本当に。
このカードの方の場合、危険度高いなーという感じだったので、一旦カードを止めて使えなくしました。
そこでかかってきた電話は
「払えないけど頼むからホテルのカフェだけでも使えるようにして欲しい。自分のメンツがかかっている。」
という内容でした。
もちろんお断りしたのですが、何度も何度もかけてくるんです。必死に。
2ヶ月くらいで支払いが滞り、弁護士さんとかが登場する事態になってしまいました。
何で支払えないのにあんなに豪華な生活をしていたのか…という方でした。
エピソード2:「借金してオタ活すな!徴収行くぞ!」
これはガチオタの格言が飛び出した事件でもありました。私もかなりのオタクですが、同僚にも同程度のオタクがいたんですけども、その人が見つけたカードでした。
利用履歴は、某アニメショップ、通販のコスプレ洋品店やウィッグ店、印刷業者、そして住所地からイベント会場へ向かう交通費やビジネスホテル代などです。
とにかく延滞履歴が多く、更にいえばその瞬間も延滞していて、まだ支払いをしていませんでした。
見つけた当日は土曜日。恐らく日曜日に行われるイベントに参加するであろうことは、私も同僚も見た瞬間に分かってしまいました。
「……はるかにさん、明日、こいつんとこへ金の徴収行こうか…」
「そうね…たぶん私らなら追跡可能やよね…(イベント会場で)」
という会話を交わした後の、同僚の格言でした。
オタク内のマウンティングって一般の方には馴染みが薄いと思うのですが、グッズをどれだけ買えるか、コスプレ衣装がどれだけ豪華か、などでマウンティングをする層がいるんですよね。
SNSやネット上では「すごい!」と憧れの対象になることも多いのですが…このカード、本当に支払いが滞っていて、うんざりした記憶があります。
何で支払えないのに趣味に注ぎ込むのか…
エピソード3:豪邸の「税金が払えない助けて」
こちらはお買い物ではなく、お金を貸す方のエピソード。
通常の総量の審査をして、「お金は貸せません」と連絡したんです。

そこで飛び出した発言が
「固定資産税が払えない。土地が取り上げられてしまう。頼むからお金を貸してくれ。」
でした。
あまりに必死なので、上に相談して皆でグーグルで家を見てみたところ…
すごい豪邸じゃん。
固定資産税だけじゃなく、住宅取得税とかも入っているんだと思いますが、税金のことを考えずに家を買ってしまったんでしょうか…
近所の人や友人知人にも「良い家買ったなー!すごいなー!」と言われるレベルのお宅ですが、周りの人たちは想像もしないでしょうね…
税金が払えなくて、金貸しにも無理って言われて泣きついてるなんて…
不動産屋さんは教えてくれなかったのかなあ…
審査はダメでしたが状態は非常に良い方ではありましたので、金融の別部門への案内をしておきました。
家を買う時は多少の貯金は残しておいて下さい…
エピソード4:職業欄が「著述家」
今思えば、この方はいわゆる「ブロガー」だったのかもしれません。
お金を貸す審査をする時に、世間に名前が出ていそうな職業の方はグーグルなどでエゴサーチを行うんですよ。
特に業界で有名な方などは、こっちの知識不足で失礼があってはいけないので、生年月日とかで芸名などがないかも念入りに調べます。
この方に関しては書類提出が必要だったのですが、「著述家」がどういった所得証明書を出して来るのか、連絡内容として希望を持たせて良いのか、いっそ送って貰わない方が良いのか…ということを考えるために検索しました。
謎の肩書きが書かれた、芸能人レベルのキラッキラしたサイトが出て来たんですよね。
記憶にある限りですが、特に広告なども貼っておらず、記事のようなものもない、表示が非常に遅い画像まみれのもので、10人中8人は「あ、あやしい…!」となるものでした。(社内で色んな人に見て貰ったデータです…)
サイトの内容は結構なビッグマウスな内容でしたが、申告された年収などはそれほど多くもありませんでした(※節税対策の可能性もあります)
話し合いの結果「フラットに『書類出して』って言えば断ってくるんじゃないか」という結論に達し、予想通り断られ、終了しました。
基本的に書類提出が必要なのは現金借入が100万超の方なので、正確には覚えていませんが、あのキラッキラしたビッグマウスのサイトと、手元に用意した書類とのギャップに震えざるを得ませんでした…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これらのエピソードは全ての方に当てはまるものではありません。
しかし、この方たちは周囲から「お金持ち」と認識される生活を送っていたことが想像出来ます。
私はこれらの仕事上に見知ったエピソードのおかげで
「お金を稼ぐのは大事だけど、ネット上のキラキラしたものに惑わされるのはやめよう」
と考えられるようになりました。身の丈に合うもので楽しむ力をつける方が大事。
SNSのキラキラが全部が嘘だとは思いませんが、現実でもこれだけのギャップがある中、ネット上ではより簡単に誇張が出来ますし、人に知られたくないことは綺麗に隠すことが出来るんですよね。
ネット上の情報、受け取る時にはしっかりと自分で考えてから受け取って下さいね。
以上、はるかに(@sun-crab)でした!
ここまでお読み頂いて、ありがとうございました!
アイキャッチの写真素材はこちらのサイトからお借りしました。